丹波三輪ファーム
丹波三輪ファームの作物

丹波黒豆

地元の農家から受け継いだ種を、丹波の土で育てる大粒の黒豆。 土を大切にした栽培、完熟を待つ収穫、 ゆっくりした乾燥と手選別をご紹介します。

兵庫県丹波市春日町|乾燥黒豆:収穫・乾燥・選別後、在庫に応じてご案内

丹波黒豆の特徴・商品情報

丹波三輪ファームの丹波黒豆
産地 兵庫県丹波市春日町・大路地区
作物 丹波黒豆(丹波黒大豆)
種の由来 地元農家から譲り受けた種を自家採種して継続栽培
特徴 大粒で深い黒色。煮豆などでふっくらした食感が楽しめます
味わい 豆の豊かな風味と、やわらかさの中にある食感
おすすめの料理 黒豆煮、おせち、黒豆ごはん、和菓子、焼き菓子、デザート
種まき 例年6月下旬〜7月上旬。育苗トレーで育ててから定植
栽培 株間約30〜40cm。輪作、敷き草、土の攪乱を抑えた管理、ひもによる支持
収穫 莢と豆が十分に成熟し、乾燥した状態を見て判断。年によって変動
乾燥・加工 株ごと自然乾燥。手作業で脱莢・清掃・選別し、水分測定後に包装
販売形態 乾燥黒豆のみ。黒枝豆の販売はしていません
販売開始 乾燥・選別後。年末に間に合わず、年明けになる場合があります
栽培方針 合成農薬・化学肥料を使用せず栽培。 有機JAS認証は取得していません

特徴は丹波黒大豆の一般的な評価と当農園の経験を区別して記載しています。 収穫時期や販売状況は年によって異なります。

購入希望・入荷のお問い合わせ

ご家庭でのご利用から、菓子店・飲食店・小売店でのご利用まで、 ご希望の数量や時期をお知らせください。 十分な成熟と乾燥・選別を優先するため、 新豆のお届けが年明けになる場合があります。

購入希望の登録は無料で、購入の義務はありません。 商品の確保をお約束するものではなく、 数量・価格・お届け方法をご確認いただき、ご同意後に注文を確定します。

丹波の黒豆と、私たちの出会い

丹波黒豆は、丹波黒大豆とも呼ばれ、 日本を代表する高級黒大豆として知られています。 大粒で美しい黒色、煮たときのふっくらした食感と豊かな風味が評価され、 特にお正月のおせち料理に欠かせない「黒豆煮」で親しまれています。

私たちが栽培を始めたきっかけは、丹波大納言小豆と同じく、 ご近所の農家との出会いでした。 丹波市春日町に移り住んで間もない頃、 その方が自家栽培の丹波黒豆の種を分けてくださったのです。 以来、その種から栽培を続け、収穫した豆の一部を翌年の種として残しています。

地元の農家から受け継いだ種を、自分たちの畑で育て、また次の年につなぐ。 私たちにとって、この作物にはそんな身近な物語があります。

丹波黒豆が特別とされる理由

丹波黒豆は、一般的な大豆よりも粒が大きいことで知られています。 兵庫県の資料では、一般的な大豆の百粒重が約30gなのに対し、 丹波黒大豆では約80〜90gになる例が示されています。 これは品種群の代表的な数値であり、 当農園の収穫物を測定した値ではありません。

つやのある黒い種皮、煮含めたときのふっくらとした形、 やわらかさの中に残る食感が、料理や菓子づくりで重宝されてきました。

その歴史は旧丹波国、特に現在の丹波篠山市周辺と深く結びついています。 川北や波部などの地域に伝わる系統や栽培の歴史が知られ、 長い年月をかけて地域の名産としての評価が築かれました。 私たちの畑は発祥地とされる場所ではなく、 同じ丹波地域の丹波市春日町・大路地区にあります。

なお「丹波黒大豆」という名称のもとには、 複数の地域系統や選抜品種があります。 ご近所から譲り受けた当農園の種の厳密な品種・系統名は、 現時点では確認していません。

土を壊さず、少しずつ育てる

私たちは黒豆、小豆、とうがらし、野菜などを畑ごとに輪作しています。 栽培の土台として重視しているのは、土を繰り返し大きく耕すのではなく、 できるだけその構造を保つことです。

土の中には微生物や菌類、ミミズなどが暮らし、 植物の根とともに複雑な環境をつくっています。 強い耕うんは土の団粒構造や生物のすみかを乱すことがあります。 ただし、耕うんの影響は土質や管理方法によって異なり、 すべての耕うんが一律に有害というわけではありません。

私たちは、まるで街の建物や道を壊して、 毎年また一からつくり直すようなことは、なるべく避けたいと考えています。 堆肥、草やわらなどの有機物、敷き草、輪作、 そして生きた根を活用しながら、土を少しずつ育てていく方針です。

当農園の黒豆栽培では合成農薬・化学肥料を使用していません。 詳しくは 「私たちの育て方」 をご覧ください。

ゆったりした株間で、乾燥豆を育てる

株間は30〜40cmほどあけています。 風が通り、葉に光が届き、枝が広がる余裕を持たせるためです。

密植によって面積当たりの収量を高める栽培方法もあります。 一方、私たちは一株ずつの生育や莢の充実を観察しやすい、 ゆとりのある配置を選んでいます。 広い株間が必ず面積当たりの収量や品質を高めるという意味ではありません。

私たちが育てて販売するのは、十分に成熟させた乾燥黒豆です。 大きく充実した豆を得るために、栽培から収穫までを考えています。

鳥から守る育苗と、季節に合わせた定植

小豆は畑に直接種をまくことが多いのですが、 黒豆は育苗トレーで苗を育ててから定植するのが基本です。 黒豆の種や出たばかりの芽は、 地域の鳥たちにとってたいへん魅力的な食べ物だからです。

ある程度しっかり育ってから畑へ移すことで、発芽直後の被害を減らしています。 種まきは通常6月下旬から7月上旬、小豆より少し早い時期です。

ただし、毎年同じ日付に決め打ちはしません。 気温、雨、土の状態、その年の夏の進み方を見ながら判断します。 大豆は日長の影響も受ける作物なので、 単に暑さだけを基準に時期を動かせるわけではありませんが、 暦と実際の畑の両方を見て決めています。

土寄せをしない支え方

大豆栽培では、株元に土を寄せる「土寄せ(つちよせ)」がよく行われます。 しかし、私たちの畑では、通路にも生きた根や植物を残すことを大切にしています。

土を大きく動かして株元へ集める方法は、この管理方針と相性がよくありません。 また、土の代わりに養分の多い堆肥を大量に盛ることも避けています。 豆類は条件によって窒素が過剰になると茎葉ばかりが旺盛になり、 着莢とのバランスを崩す場合があるためです。

そこで、定植時に株元が少し深く収まるよう小さな植え穴をつくり、 成長後はひもを張って倒伏を防ぎます。 必要な支えはつくりながら、周囲の土はできるだけそのままにしておきます。

開花と莢の成長を支える山の水

花が咲き、莢がつき、豆が太り始める時期には、水分管理が特に重要になります。

私たちの畑では、山の沢から引いた水を配管で利用できるため、 雨だけに頼らず必要に応じて灌水できます。

目指しているのは、根が必要な水分を吸える状態を安定して保つことです。 乾燥させすぎず、かといって水浸しにもせず、 土の状態と植物の様子を見ながら調整しています。

虫を観察し、必要なら手で取り除く

黒豆でも、小豆と同じように葉を食べるイモムシ類が目につきます。 まずは株をよく観察し、食害の程度を見ます。

必要なときは手で捕まえて取り除きます。 捕まえたイモムシは、飼っているニワトリたちが喜んで食べてくれることもあります。

傷みの大きい葉を取り除く場合もありますが、 光合成に必要な葉まで過剰に減らさないようにしています。 害虫が全くつかないことを目指すのではなく、 株が多少の食害を受けても育つような、健全な生育を支える考え方です。

十分に成熟した黒豆を収穫

丹波の黒豆は、秋の「黒枝豆」としても人気があります。 黒枝豆は、豆がまだ未熟な段階で莢ごと収穫するものです。 当農園では黒枝豆は販売せず、十分に成熟させた乾燥黒豆を販売しています。

枝豆の時期を過ぎても畑に残し、豆が十分に成熟するまで待ちます。

小豆は乾いた莢がはじけて豆を落とすことがありますが、 私たちの経験では黒豆の莢は比較的しっかり閉じたままで、 株上で乾燥を進めやすいと感じています。

収穫日は固定しません。葉が落ち、莢が黒っぽく硬くなり、 乾燥が進んだら、中の豆そのものを確かめます。 最終的な判断基準は、暦ではなく莢の中の豆がどう育っているかです。

自然乾燥、脱莢、手選別

十分に成熟した株は根元から切り、天候が適していれば、 しばらく柵に立てかけて乾燥を進めることもあります。 その後は納屋に取り込み、つるしてさらに乾かします。

乾いた莢をむしろなどの上に広げ、たたいて莢を割り、豆を取り出します。 混ざった莢の破片やごみを除き、豆を手で選別します。 清掃後、もう一度状態を確認します。

乾燥の十分さは見た目だけでは判断しません。 米や豆の水分を測定する機器も使い、包装に適した状態か確かめます。 仕上がった豆はパルス式の真空包装機で包装し、 その収穫分をなるべく次の収穫期までに販売する方針です。

一つひとつの工程は地味ですが、時間と手間がかかります。 私たちが大切にしているのは、その作業を急いで省略しないことです。

時間をかける乾燥と、味わいへの考え方

私たちは、豆を急激に乾かすよりも、 状態を見ながら徐々に乾燥させる方法を好んでいます。 市販の黒豆と食べ比べた際、当農園の豆には形や食感のよさを感じました。 お客様からも味や食感について好意的な感想をいただいています。

ただし、自然乾燥がすべての機械乾燥より優れていると科学的に証明されたわけではありません。 豆の品質は品種、成熟度、乾燥速度、温度、水分、保管状態、 調理方法など多くの要因で変わります。 自然乾燥でも、湿気や悪天候が続けば品質を損なうことがあります。

私たちは、自分たちが細かく観察でき、 納得できる品質に仕上げられる方法として、時間をかけた乾燥を選んでいます。

お正月に間に合わないこともあります

黒豆は年末に需要が集中します。 しかし、十分な成熟と自然乾燥、脱莢、選別、包装を経ると、 新豆の販売開始が年明けになることもあります。

すべての年末向け黒豆が機械乾燥というわけではなく、 機械乾燥そのものが品質を損なうとも限りません。 それでも私たちは、販売日を優先して作業を急ぐのではなく、 仕上がりを確認してからお届けします。

おせちからお菓子まで

丹波黒豆といえば、まず思い浮かぶのはおせち料理の黒豆煮でしょう。 甘く煮含めた大粒の豆は、ふっくらとした形とつやが魅力です。

ほかにも黒豆ごはんや和菓子、焼き菓子、クリームを使ったデザートなど、 さまざまな料理で楽しめます。

私たちのお客様にも、お正月の料理に使う方だけでなく、 菓子づくりやデザートに使う方がいます。 毎年楽しみにしてくださる方も多く、 収穫分の相当量が常連のお客様からの購入希望で埋まることもあります。 作り手としては、何より励みになることです。

翌年につなぐ種と、私たちの目標

収穫した黒豆は、翌年の種としても使います。 種にするのは、残り物ではなく、 選別を終えた、粒が充実し、大きさや形のよい豆です。

翌年の作付けに必要な量を考え、 千粒重(1,000粒当たりの重さ)などを参考にして保存する種の重量を決めます。 見た目のよい豆を選ぶだけで遺伝的な改良が保証されるわけではありませんが、 品質のよい種を確保し、翌年の生育を観察することは大切だと考えています。

ご近所から分けていただいた種が、今も私たちの畑で育ち、次の季節へつながっていく。 丹波黒豆は、土地と人とのつながりを感じさせてくれる作物です。

収量だけを追わず、土を大切にし、一株ずつの生育を見守り、 十分に成熟させてから丁寧に仕上げる。 小さな袋の中に、その一年の仕事が詰まっています。

購入希望・業務用のご相談

次の収穫分について、購入希望を年間を通して受け付けています。 ご希望の数量、用途、時期、お届け先の市区町村をお知らせください。 ご家庭のほか、菓子店、飲食店、小売店からのご相談も歓迎します。

収穫・乾燥・選別後に、ご用意できる数量・価格・送料を含む合計金額・ お届け方法をご案内します。 在庫がある場合は、その時点で販売できる内容をお知らせします。 内容をご確認いただき、ご同意いただいてから注文を確定します。

新豆の販売開始が年明けになる場合があります。 年末年始など、ご利用時期が決まっている場合は、 お問い合わせの際にお知らせください。

登録は無料で、購入の義務はありません。 商品の確保や一定数量の供給をお約束するものではありません。 季節の地域配送や発送方法は、上記のご案内ページをご覧ください。

出品中の商品は、 当農園のメルカリ出品一覧 でもご覧いただけます。 メルカリでのご購入は、メルカリ内でお手続きください。

よくあるご質問

栽培、食べ方、販売についてよくあるご質問をまとめました。

丹波黒豆とは何ですか?

丹波黒大豆とも呼ばれ、丹波地方で古くから栽培されてきた、 大粒で高品質な黒大豆として知られる作物です。 煮豆などに利用されます。

なぜ高級品とされるのですか?

粒の大きさ、色つや、煮たときの食感や形の美しさ、 長い食文化上の評価などが理由です。

一般的な大豆と比べてどれほど大きいですか?

兵庫県の資料には百粒重約80〜90gという代表例があります。 一般的な大豆の約30gと比較されますが、当農園の実測値ではありません。

丹波黒豆の発祥地はどこですか?

旧丹波国、とくに現在の丹波篠山市周辺の川北などが 歴史的な栽培地として知られています。 正確な起源には不明な点もあります。

どこで育てていますか?

兵庫県丹波市春日町・大路地区です。 地元農家から譲り受けた種をもとに栽培しています。

黒枝豆も販売していますか?

いいえ。当農園で販売するのは、十分に成熟させた乾燥黒豆です。 未熟な段階で収穫する黒枝豆は販売していません。

いつ種をまき、収穫しますか?

種まきは例年6月下旬〜7月上旬です。 収穫は暦よりも莢と豆の成熟・乾燥状態を優先して判断します。 販売は収穫後の乾燥・選別を終えてからです。

なぜ苗を育ててから植えるのですか?

黒豆の種や芽が鳥に食べられやすいため、 トレーで育苗し、ある程度育ってから定植します。

土寄せをしないのはなぜですか?

土や生きた根を大きく乱さないためです。 少し深めに定植し、ひもで株を支えています。

農薬や化学肥料は使っていますか?

当農園の黒豆栽培では合成農薬・化学肥料を使用していません。 有機JAS認証は取得していません。 詳しくは 「私たちの育て方」 をご覧ください。

乾燥と選別はどう行いますか?

株や莢を自然条件のもとで徐々に乾かし、 手作業で脱莢・清掃・選別します。 水分測定器で状態を確認してから包装します。

自然乾燥は機械乾燥より優れていますか?

私たちは自然乾燥を好み、仕上がりに満足しています。 ただし、品質は多くの条件で変わり、 自然乾燥が常に優れるとは断言できません。

新豆がお正月に間に合わないことがあるのはなぜですか?

十分な成熟、自然乾燥、手選別を優先するため、 年明けの販売開始になる場合があります。 ご利用時期が決まっている場合は、事前にご相談ください。

保存方法は?

商品の表示に従い、直射日光と高温多湿を避け、 冷暗所で保管してください。 開封後は密閉容器などに入れて湿気や虫を防ぎ、 なるべく早めにお使いください。

次の収穫分の購入希望を伝えられますか?

はい。 購入希望・お問い合わせのページ からお知らせください。 登録は無料で、購入の義務はありません。 商品の確保をお約束するものではなく、 収穫・乾燥・選別後に数量や価格をご案内します。

自家採種していますか?

はい。選別を終えた、粒が充実し、大きさや形のよい豆から 翌年用の種を取り分け、千粒重などを参考に必要量を保存します。

参考資料

以下は丹波黒大豆の歴史や一般的な特性に関する資料です。 当農園での栽培経験や試食の感想とは区別しています。

  1. 兵庫県:丹波黒大豆
  2. 農林水産省:大豆品種の特性
  3. 兵庫県:農業・品種の歴史資料
  4. 日本豆類協会:黒大豆の歴史・栽培資料
  5. 農林水産省:黒豆煮の郷土料理
  6. 農林水産省:丹波篠山の農業遺産資料
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